2023年4月~今月の旬~

4月28日 金曜日

快晴 24℃/12℃

ネギ苗もすくすく

 GW目前の東京、気持ちよい晴れが続いています。毎日風が気持ちよく、日差しは強いですが暑すぎず、丁度良い汗を流しながら働いています。

 

 先々週撮影したネギ苗が今はこのくらいです。長くなってきて太さも出て自立し始めました。間もなく畑に植えるころ合いです。

 

 育苗トレイに種まきをし、芽を出して育ってきた苗が続々と畑へと旅立っていきます。この時期はいつも天気予報で雨予報を確認し、雨の前日に植えて雨によって畑に根を張れるように時期を調整します。

 

 今年もどうか良く育ってくれますように。


4月26日 水曜日

雨 19℃/13℃

2週間の成長

 サラダ春菊苗が着実に成長しています。こちらも5月末~6月くらいから収穫&出荷予定。もう少し育ったらハウスの畑に定植します。

 

 この時期のサラダ春菊は初挑戦。昨年11月にお試しで作ってみたところ各所で良い感想を伺うことができ、作ってみた感触としても作りやすくて楽しかったので今回はちょっと多めに作ってみました。

 

 春菊は発芽率が低く、種まきをしてから芽が出てくる割合が60%くらいしかないと言われています。前回育てたときは確かに芽が出ず発芽率の悪さを感じましたが、今回は芽を出す時期にこそ差がありましたが90%程度が発芽し育っています。季節の違いなのか、原因は全然わかっていませんが、このような全く分からないことが日々起こることも農業の醍醐味。

 

 新しい野菜に挑戦し、日々を楽しみながら、良い野菜を届け続けられるように頑張っています。


4月24日 月曜日

くもり 16℃/11℃

今年もネギが間もなく

 毎年この時期はとんでもないネギをさばきます。

 近藤ファームではネギを、6月~8月前半、9月中旬から~4月末までと、ほぼ1年中出荷していますが、秋冬ネギは、普通の品種を使っていたら3月中に、どんなに工夫しても4月末にはこの初夏の温かさでネギ坊主を育ててしまうため、出荷の限界がこのGW前となります。

 

 そのため毎年この時期はとにかく良い状態のうちに全てのネギを出荷しきるために、毎日300キロ以上のネギを出荷していきます。

 

 基本的にはネギは3月序盤にネギ坊主が出てしまう品種を生産している農家が多く、この時期まで生産することは難しいのですが、数年前から各所のお声に応えられるように新しい品種を出荷しています。そのため、4月に入ってからは東京都内の給食からの発注、小売店からの給食がこれまで以上にいただけており、お陰様で今年のネギも余すことなく、東京都内の皆様に食べていただくことが出来ました。

 

 次にネギを出荷するのは約1か月半空いて6月の中旬から。この初夏~夏ネギも東京には不足しており中々出荷できる農家はおりません。是非また6月から、近藤ファームのネギをお楽しみにお待ちくださいませ。

 


4月22日 土曜日

曇 17℃/13℃

カブも旬、春はだいぶ旬

 今年これまでよりも力を入れている野菜の一つであるカブ。気温が上がってきてどんどん育っています。

 カブもコマツナと一緒で鮮度が命の野菜。収穫してから時間が経つとぐんと味が落ちます。

 

 こちらも東京都内の学校給食と小売店にて大好評。やはり違いは鮮度です。カブは漬物でもサラダでもお味噌汁や煮物でも大活躍。是非地元産とそうでない野菜とを食べ比べてみてください!

 

 


4月20日 木曜日

快晴 26℃/16℃

キュウリ苗日々育っています

 苗を畑に定植して約2週間が経ったキュウリです。春の温かさの中で着実に成長し、背を伸ばし、垂れ始めました。

 キュウリは管理に手がかかる野菜です。これから大きくなったらまずは余分な弦を除去し成長に集中できるように育てます。

 

 キュウリは5月末から収穫予定で、あと一か月という短い時間の中で、何倍もの大きさに育ち、この畑はジャングルのようになっていきます。


4月18日 火曜日

曇 21℃/9℃

コマツナ大豊作

旬です。コマツナが大変旬です。毎日このくらいの量のコマツナ約250~300キロを収穫して、東京都内の学校給食と、東京都内の小売店各所に出荷しています。

 

コマツナの旬は春と秋冬。暖かくなる過程で育ったみずみずしさが特徴。店頭で購入し家で食べるときに、秋冬のコマツナと比べて特に注目していただきたいのは、鮮度です。

秋冬であれば気温が低く鮮度が落ちづらいですが、この時期は気温が上がってきて鮮度が落ちやすくなってきます。そのため、地元産であること、袋詰めの包装状況などで明確に鮮度に差が出ます。

 

給食からの発注量もこれまでに比べて沢山いただいており、生産量をこれまでの1.5倍程度にして本当に良かったと感じています。

頑張って沢山生産し沢山お届けしてまいりますので、是非、瑞々しくいきいきとした春のコマツナをご堪能ください。


4月14日 金曜日

晴れのち曇り 22℃/13℃

今日はキュウリ

 やはり最近の畑の、季節のトレンドは苗です。

 今日はキュウリ苗定植準備から定植後。ガラスハウスはこれからの時期、どんどん気温が上がって真夏にはとんでもない気温になります。そのため夏野菜以外は作ることが出来ず、夏野菜でさえ真夏にはあまり作れません。

 ハウス栽培は温度管理をしやすいことが特徴ですが、季節を先取りできるとも言い換えられます。キュウリは夏野菜ですが、今定植したキュウリは5月後半から採れ始め6月にピークを迎えます。8月序盤まで収穫ができますが、この東京多摩地域での旬は初夏~梅雨時期です。

 

 キュウリは果菜類ですが、果菜類は育てるための工程が多いという特徴があります。今日の画像は工程順に撮影していますが、日々水やりをするための灌水チューブをセットした上からマルチを敷き、このマルチに穴をあけて等間隔でキュウリ苗を植えます。キュウリ苗が育ってきたら、大きくなったキュウリが寄りかかるためのネットをセットするために支柱を準備します。定植まででも数工程ありましたが、まだまだ工程の半分にも到達していません。ただ、手間をかけるほど収穫量が増えるのも果菜類の特徴。可愛いがるほどに応えてくれる、こんな特徴からか、高齢の農家さんほど果菜類を上手にきれいに作る気がします。


4月10日 月曜日

快晴 21℃/7℃

サラダ春菊成長期

 今年の近藤ファームは「旬」を一番のテーマにしているので、今しか見られないものをお届けすべく、今月は苗が多めになります。

 

 こちらはサラダ春菊の苗です。左側と右側の画像は同じ苗で、1週間経過しています。一週間で大分密度がギュっとして土が見えづらくなっています。

 

 春菊は発芽率が低く、種を撒いても30%くらいは発芽しないと言われていて、冬に生産したときはもっと発芽していなかったのですが、今回は大分芽が出てくれたので安心しています。

 

 こちらもここから数週間生育状況を見ながら苗で育てて、畑に抵触します。

 

 今年はこの4,5月で7種類の野菜を植えます。この数年間の中で、同じ時期に生産する品目数が最多。それぞれの野菜に合った管理、育て方を並行して進められるように勉強しつつ、日々の変化に目を光らせています。


4月9日 日曜日

快晴 17℃/6℃

ネギ苗順調

 春です。いよいよ新学期が始まり給食用の出荷も始まってまいりました。もちろん小売店での出荷も忙しく、出荷の様子などお伝えしたいところもありますが、今の畑の旬は種まき&苗の定植!

 

 今日は種まきをしてから2か月弱のネギ苗のご紹介。ここから約1か月くらい成長させたら、いつでも畑に植えられる状態になります。

 

 毎年冬の終わりから春になって暖かくなってくるこの時期は、いろんな野菜の種まきをして、苗を育てながら収穫と出荷を行い、天気の状況を見て畑に苗を植えています。暖かくなってくると虫や病気も出やすくなってきて、雨も増えてくるので畑での管理が徐々に忙しくなってきます。

 沢山の野菜の種まき、定植を行いつつ、畑での管理をして収穫&出荷も行う。作業の幅が一番広いのがこの春です。これから2か月程度、近藤ファームの1年間の中でも明確に繁忙期になっていきます。

 

 


4月6日 木曜日

雨のち晴れ 23℃/16℃

サツマイモ育苗あと1か月弱

 今年は3月にサツマイモ苗の赤ちゃんを購入し、畑に植えて育ててきました。例年はそのまま畑に植えればよい切苗を買うことがメインでしたが、この数年サツマイモの苗、特に当園が主に生産しているシルクスイートの切り苗が高騰し原価を圧迫していました。

 

 昨年は収穫したイモを植えて苗を取る方法を試してみましたがあまりうまくいく未来が見えず、今年はこの方法を試してみて凄く良い感覚があります。持続的に良い野菜を作り続けるために、日々研究が必須です。

 

 左上の写真は空気を温める機械です。3月初旬は朝がまだ寒く、ビニールハウスの中に植えているこの苗をビニールトンネルでもう一層保護しその中の空気を温めるために使用してきました。

 今の時期になると苗も勝手に育っていく気温になったので、機械はお役御免です。あと1か月弱ビニールハウス内で育てて、サツマイモの定植時期が始まります。

 

 春のこの時期は種まきと定植、これから育っていく未来を感じるエネルギーがいっぱい。芽を出す野菜たちを支えながら、自分たちも元気を貰っています。


4月3日 火曜日

快晴 18℃/10℃

畑の旬

 食としての旬は「食べごろ」のような意味ですが、この時期の畑の旬は主に成長期の野菜たちです。初春から種まきの時期、苗の定植の時期が続きながら、早めに畑に植えた野菜は暖かくなってきた天候のもとぐんぐん育っています。

 

 こちらは今年初挑戦のトウモロコシ。東京のハウス内で育てるトウモロコシは、5月末頃からが収穫時期、食べごろの旬となります。種まきをして芽が出たころから既にトウモロコシの雰囲気がしっかりありましたが、ここまで育ってくるともう完全にトウモロコシ。この時期晴れた日のハウスの中は30℃を優に超えます。暑い天候でこそ大きく育つトウモロコシにとっては今が一番成長できる時期。

 

 しかし、近藤ファームにとってトウモロコシはもっと大きな役割があります。トウモロコシはイネ科で、実を収穫した後の苗を畑に一緒に耕し、畑の中で分解することによって畑に栄養をもたらす緑肥の役割があります。本来の目的はこっち。長年生産を繰り返し弱ってきた畑に栄養を蓄えつつ、どうせなら収穫も出来たら一石二鳥だから、という目線でトウモロコシを選びました。近藤ファームは去年まで7棟だったビニールハウスが今年から17棟になりました。このハウスで永らく豊かな野菜を生産するために、今年からこの時期に土づくりを兼ねて一定量のトウモロコシを生産していきます。土を豊かにしながら、旬を食卓に届けていく、これが私たちが選んだ「持続可能な生産の一つ」です。

 


4月1日 土曜日

快晴 23℃/10℃

新年度もよろしくお願いします

 新年度開始!昨年度も本当にお世話になりました。新年度も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 コロナ禍の3年間を終え、間もなくコロナ後の日常が始まろうとしています。近藤ファームとしてこの3年間を振り返ると、このコロナ禍は他の多くの業界、企業へ与えた影響と同様に、それまでに目指していた東京農家としての近藤ファームの未来像に大きく影響を与えました。

 

 2020年の3月、給食用に生産していた野菜が、コロナ禍の一斉休校により出荷できなくなりました。それと同時に、巣籠需要が高まり、輸入野菜が減ったこともあり小売店での地元野菜への需要が高まりました。これまで給食を中心に生産量を増加させていくことを軸に数年間を過ごしてきた当園は、コロナ禍によって色んなことを考えてきました。

 

 この3年間で変わったことは山ほどあります。

 生産物では、サツマイモ、コマツナの生産量が圧倒的に増え、それまで給食用に生産していたキャベツの生産量が年々減りました。サツマイモやコマツナは給食でも小売店でも販売できる野菜ですが、キャベツは小売店で販売すると売り上げが大きく下がります。

 畑の面積はおよそ1.5倍になり、これまで無理をして毎年連続で使っていたような畑を、余裕を持って一番生産力が高い状態で使用することが出来るようになってきました。機械化の取組みも進め、一人ひとりのスタッフが働きやすくなりました。

 

 この3年間を経て強くなった近藤ファームが今柱としていこうと考えているのは「旬」です。

 今この時期に、東京で一番おいしく食べられるもの、一番おいしい時期というのは、一番野菜が育ちやすく、放っておいても育つような時期でもあります。自分たちが生産する東京・瑞穂町で、一番生産しやすい野菜を、そのストーリーと合わせて東京都内の学校給食と、小売店の東京産野菜コーナーを通して食卓に届けること。そして、一番おいしく、沢山の量が食べられる「旬」の価値を再定義していくこと。

 これが今年の近藤ファームの軸です。 

今の畑

 のらぼうなが最盛期です。やはり西多摩地域原産の野菜、地元スーパーや、東京都内のスーパーでよく売れます。菜の花の一種で芽を食べる野菜、この春の緑が豊かになっていく時期にピッタリです。寒い時期に畑で成長しなければこの時期に収穫できないことから、この時期は本来中々野菜が取れづらく、地元の旬を食べることが中々かないません。しかしこののらぼう菜は信じられない位収穫できます。

 こののらぼう菜を楽しめるのもあと一か月程度。もうすぐコマツナも採れ始めます。春の葉物をぜひお楽しみください。