JGAP（Japan Agricultural Practice）は、食の安全を確保する品質保証の手法であり、環境に配慮した農業と労働安全の向上に取り組み、農場管理を効率化することができる手法です。

 JGAPには４つの課題があります。

１．食の安全の確保

２．環境保全型農業の取り組み

３．農業生産者の労働安全の確保

４．効率的な農場管理体制の実現

 これらの課題を満たした農園が「JGAP認証」を取得することができます。現在「ネギ」の生産者では東京都内で当農園１軒、「キュウリ」の生産者では東京都内で当農園を含め2軒です。（2019年8月現在）

 以下、それぞれの課題に対する当農園の取り組みです。

1.食の安全の確保

・従業員の健康状態の申告、手洗いの徹底。

・作業の全行程で食品衛生法適法の使い捨てゴム手袋の着用。

・定期的な清掃活動、道具の洗浄、器具の定位置管理・整理整頓の徹底。・生産時の農薬、除草剤等薬品の使用量をノート、PC上に記録。年に１度の第三者機関による残留農薬検査、水質検査の実施。　等

2.環境保全型農業の取り組み

※環境保全型農業とは農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和などに留意しつつ、土づくり等を通じて化学肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業のことです。

・緑肥を使用することによる環境保全

1.土壌の構造についての物理性の改善。2.土壌や空気に関する化学性の改善。3.微生物、病害、害虫に関する生物性の改善。4.景観の向上、土の流出の防止、雑草や暴風の防止

・年に１度の瑞穂町全町一斉清掃活動への参加。（ゴーヤ苗の提供によるグリーンカーテン作りのお手伝い）

・東京都エコ農産物認証（下部に記載）

3.農業生産者の労働安全の確保

・機械や農薬等薬品の使用法、危険が予想される作業全般についてマニュアルを作成し共有。また、農園各所の掲示物や朝礼、上長との面談での共有。

・緊急連絡先、緊急時対応についての掲示。

・体調について１日の作業内で随時聞き取りすることによる怪我や熱中症の予防。

・季節に応じた勤務時間の設定。

4.効率的な農場管理体制の実現

・各生産管理作業、各作業工程についてのマニュアルを作成し共有することによってスタッフが入れ替わっても同様の質、速さで作業を実施。

・日々の作業内容、週の作業内容について予定と結果を掲示し、朝礼で担当や方法について確認することで効率的な働き方を実現。

・天候、それぞれのスタッフ個人やスタッフの組み合わせの適性に合わせた仕事の割り振りによって体力的、精神的に無理のない働き方を実現。

※JGAPに関する更に詳しい情報はこちらをご覧ください。

「日本GAP協会」

http://jgap.jp/navi_01/index.html

安全・安心な農産物を消費者にお届けするため、生産する野菜の多くが当制度の認証を受けています。

・キャベツ

・ネギ

・トマト

・キュウリ

・ミニトマト

※「東京都エコ農産物」は東京都が化学合成農薬と化学肥料を削減してつくられる農産物を認証する制度です。 詳しくはこちらをご覧ください。

　　「東京都産業労働局／東京都エコ農産物認証」

　　http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/norin/syoku/econosanbutu/econosanbutu.htm

毎年、都や町で開催される農産物の質を評価する品評会では特別賞を連続受賞してきた実績があります。

瑞穂町：東京都知事賞 3回受賞

「認定農業者」は、瑞穂町が認定した農業経営基盤強化促進法に基づく農業経営改善計画の市町村の認定を受けた農業経営者・農業生産法人のこと。当園では平成23年から認定を受けています。

※詳しくはこちらをご覧ください。

　「農林水産省／認定農業者制度について」

　　http://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/n_seido/seido_ninaite.html

東京農業のさらなる振興を図ることを目的に、農業の担い手に対しての指導活動などを行なっています。

※「東京都指導農業士」は東京都が平成28年度に創設した、農業技術や経営管理能力に優れた農業者や力強い東京農業の発展に資する農業者を認定する制度です。詳しくはこちらをご覧ください。

「東京都産業労働局／東京都指導農業士制度」

　http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/nourin/nougyou/shinkou/nougyoushi/